14 9月 2014

[本]世界を変えた10冊の本

Posted in レビュー By mizumoto On 9月 14, 2014

池上彰さんの本は本当に分かりやすい。
読んでいると、自分自身が世界を俯瞰できているという実感が湧いてきます。

本には間違いなく人生に影響を与えてくれるものがあります。
そのような本が多くの人の行動を促し、世界に影響をあたえるものもあります。

そんな力を持った書物を10冊、池上さんの独断で選んでくれています。

第1章アンネの日記
第2章聖書
第3章コーラン
第4章プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
第5章資本論
第6章イスラーム原理主義の「道しるべ」
第7章沈黙の春
第8章種の起源
第9章雇用、利子および貨幣の一般理論
第10章資本主義と自由

ほとんどが宗教と経済に関してです。
宗教と経済を見ていれば、世界の動きが分かってくるということですね。

どれもタイトルは知っているけど、ほとんど読んだことがないのに軽い自己嫌悪。
聖書は読んだことがあります。
資本論は漫画で概要を。
アンネの日記は高校のときに舞台で見たくらい。

宗教、経済系の本に、しかも一番最初に「アンネの日記」が入っているのは意外ですね。
池上さんの解説を読んでいると、イスラエルという国が現在の国際社会での立場を維持している理由が分かります。

池上さんは世界の動きを本当に分かりやすく解説してくれますね。
本書は池上さんの真骨頂とも言えます。
本書を読んでいくと、紹介された本のエッセンスが分かり、かつ世界の動きを理解できます。

まずはアンネの日記から読んでみようかな。

読んだ人が、内容に感動したり、感化されたり、危機感を抱いたりして、何らかの行動に出る。それによって人々が動き、ときには政府を動かし、新しい歴史が築かれていく。書物の力は恐ろしいほどのものです。