孫正義のストーリーテリングがすごすぎる「ソフトバンクは金の卵産むガチョウ」

LINEで送る
Pocket


2015年3月期 第2四半期 決算説明会

ソフトバンクが2015年3月期第2四半期の決算説明会を行いました。
孫正義社長のプレゼンはいつも上手なのですが、今回のはかなりすごかったです。

ソフトバンクを「金の卵を産むガチョウ」に例えて話しを展開していたのですが、聞いていた人たちに納得させる素晴らしいストーリーテリングでした。

ソフトバンクのディスカウント

ソフトバンクの時価総額はソフトバンクの投資先の時価総額の合計より低いのです。

投資家のバフェットが経営しているバークシャー・ハサウェイはバフェットプレミアムが乗っていることを対照にあげて、孫ディスカウントと表現しています。
孫正義はクレージーな投資がするからその分を差し引いいているのだ、と。

さらにインドに1兆円投資しようとしているから、一般人の感覚からすると確かにクレージーです。
孫ディスカウントという表現もユニークで耳に残ります。

で、ここから実績の猛烈なアピールです。
ソフトバンクはこの10年間で3800億を投資して、合計で約30倍の11兆7000億円になった実績があるみたいです。
だからソフトバンクは「金の卵を産むガチョウ」だと。

金の卵を産むガチョウ金の卵を産むガチョウ

そこで皆さんに問いかけたいと思います。金の卵は、確かに重要な価値があります。ガチョウは、金ではありません。では、どちらが大切なのか、という事です。

私は、金の卵以上に、金の卵を産むガチョウにより大きな価値がある。そこで、(講演の)最初を思い出していただきたい。ソフトバンク=ガチョウである、という話です。

ソフトバンクは、金の卵を生むガチョウになりたい。ガチョウガチョウと言っていますが、これから先に私の顔見たらガチョウを思い浮かべるくらいに覚えていただきたいと(笑)、いうふうに思います。

そこでもう一度、先ほどの言葉を思い出してください。ソフトバンクが持っている資産のひとつひとつが金の卵だと。2015年3月期 第2四半期 決算説明会

ガチョウプレミアム

それに更に、先ほどから言っておりますようにインドですとかインドネシア、その他にも我々が持っている会社はいろいろあるわけですけれども、それらに新たに投資をしていきます。つまりソフトバンクはガチョウとして、新たな金の卵をお腹に仕込んでいる最中だと。

まだマーケットに出せるほどの金の卵として産み落としてはおりませんけれども、お腹のなかで仕込んでいる最中、これがこのブルーの色のところですね。本当はそれ以上に重要な価値があるのはガチョウである、と私は思っているわけです。2015年3月期 第2四半期 決算説明会

これを見るとソフトバンクの株価はかなり割安な気がしてきます。
投資家を心をがっしりとつかみます。

アリババの成功が自信にもなっているのでしょう。
それにしてもこんなプレゼンをされてしまっては、投資家はますますソフトバンクから目が話せなくなります。
しかもこれが株主総会でなく、四半期の決算説明会でのことです。

何度も見てプレゼンの参考にしよう。

LINEで送る
Pocket

コメントを残す