今からでも遅くはない:US版『WIRED』創刊編集長ケヴィン・ケリーから、2014年の起業家たちへ

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ケヴィン・ケリー|KEVIN KELLY 著述家・編集者。1984年から90年まで『Whole Earth Review』の発行・編集を行う。93年には雑誌『WIRED』を共同で設立。以後、99年まで編集長を務める。現在は、毎月50万人のユニークビジターを持つウェブサイトCool Toolsを運営。2014年6月に『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』〈みすず書房〉を刊行。

ケヴィン・ケリー|KEVIN KELLY
著述家・編集者。1984年から90年まで『Whole Earth Review』の発行・編集を行う。93年には雑誌『WIRED』を共同で設立。以後、99年まで編集長を務める。現在は、毎月50万人のユニークビジターを持つウェブサイトCool Toolsを運営。2014年6月に『テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?』〈みすず書房〉を刊行。

伝説の雑誌『Whole Earth Review』の発行・編集をおこない、『WIRED』の創刊編集長をつとめたケヴィン・ケリー。彼は、現代を「制限のない未開拓の地」だと語る。インターネットによって、世界は変わりはじめたばかりだ。ケリーの翻訳を多く手がける堺屋七左衛門の「七左衛門のメモ帳」から、クリエイティブ・コモンズのもと転載。WIRED.jp

インターネットが登場したのは1985年頃です。

1983年にインターネットの前身ARPANET(米国防総省の高等研究計画局が導入したネットワーク)がTCP/IPになり、
1985年には今のインターネットとなったNSFNet(学術研究用のネットワーク基盤)がつくられ、
1988年に商用インターネットが開始し、
1995年のWindows95で一般の人に急速に広まりました。

マイクロソフトがWindowsの最初のバージョンを出したのが1985年。
初代Macintoshは1984年。

経営コンサルタントの大前研一さんは、ビル・ゲイツが表舞台に登場した1985年以後を「AG」(After Gates=ゲイツ後)、それ以前の時代を「BG」(Before Gates=ゲイツ前)と呼んでいます。
それだけ大きな転換年だったわけですね。

1985年は、まさに時代の変わり目でした。その後の日本の経済停滞を導いたプラザ合意もこの年。ソ連では書記長に改革派のゴルバチョフが就任。アメリカはレーガン政権による改革のまっただなかで、のちのクリントン政権下での好況の下地を作っていました。

一方、デルをはじめとする、いわゆる『NASDAC銘柄』と呼ばれる新興IT企業が、あちこちのガレージで誕生したのもこの前後です。マイクロソフトのウィンドウズバージョン1が発表され、シングルプラットフォームでアプリケーションソフトが管理できるという見通しがついたのもこの年でした。大前研一

インターネット+PCが出てから約30年、Windows95からも約20年が経ちました。
当初はドメインもWebページも珍しかったのですが、今はかなり飽和状態です。

当時のインターネットは、制限のない未開拓の地であった。X分野での世界初を容易に達成することができた。消費者はあまり期待していないし、障壁もきわめて低かった。検索エンジンを始めよう! オンラインストアだ! 素人動画を提供しよう! 
もちろん当時と今では事情が違う。今振り返ってみると、入植者が波のように次々とやってきて、すべての開発可能な土地を重機で切り開いていったようなものだ。今の新参者には、扱いに困るような狭い場所しか残されていない。当時から30年経過したインターネットは、膨張して飽和してアプリやプラットフォームやデバイスで満杯になり、今後数百年にわたって人間の注目を集めてもまだ余るほどのコンテンツが存在している。あなたが苦労してちっぽけな技術革新を生み出したとしても、誰が気づいてくれるのか?WIRED.jp

でも今は20年前、10年前よりも明らかに起業しやすくなっています。
クラウドとスマホが出てきてインターネットも急速に変わりました。
インターネットの進歩は本当に著しいですね。
IT業界にいると肌身で感じています。

アプリ開発だけでも、Windowsアプリを一生懸命つくっていたら、いつのまにかWebアプリを作るようになり、今はスマホアプリが熱いです。
主流が変わり勢いの差はあるとはいえ、どれにもまだ需要はあります。

エキサイティングで楽しい世界ですね!

2044年の老人は、きっとこんなことを言うだろう。「2014年にあなたが起業家だったとしたら、どんなにすごいか想像できるだろうか? その当時は、制限のない未開拓の地であった。何でも好きなX分野を選んで、多少の人工知能を付加してクラウドに置けば良いのだ。当時の装置は、せいぜい1個か2個のセンサを使うだけだった。今のように何百個も使わない。期待も障壁も低かった。容易に世界初を達成することができた」。そして、嘆く。「あのとき、すでに何でも可能になっていたことに気づいていたら!」WIRED.jp

何かするのに遅いことはありません。
いまの時代を思い切って生きたいと思います。
私もそういう思いで独立起業しました。
頑張ります!

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